オホーツク海の海氷

■オホーツク海の海氷面積の推移
 地球温暖化が言われて久しいですが、オホーツク海の海氷は影響を受けているのでしょうか?気象庁が公表している海氷面積の資料を基にグラフを作ってみました。

 グラフは、奥が1971年、手前が2021年、左側がそのシーズンの初期(11月~)、右側がそのシーズンの後期(~7月)となっています。

 山の尾根の黄色と赤い部分に着目してみましょう!!グラフの右半分(2004年シーズン以前)で出現があり、グラフの左半分(2004年シーズン以後)で出現していないことがわかります。赤・黄色の分布は、120×104km2以上の海氷面積を意味しており、76.4%(図-5の赤色に占める割合)となっています。つまり、オホーツク海の76.4%を超える面積が昔は凍っていたのに、2004年以後、76.4%を超える面積が凍ることが無くなった...海氷面積が消滅したということです。とは言いましても、初夏にはオホーツク海の海氷は無くなる1年氷です。
■最大海氷面積の経年変化
 各シーズンの最大値に着目してみましょう。これは、オホーツク海全体に対して最も多くなった面積ということになります。

 オホーツク海の最大海氷面積は減少傾向なのが読み取れます。先ほどの項目でも触れましたが近年、120×104km2を超えたのは2019年の1回のみです。1971年度比でみると2021年は約19.3%減少しています。これは、本州と四国を合わせた面積より大きな面積です。

 近年の最大海氷面積(2011~2021年の10年間)は、北海道の6割程度の面積が減少している計算になります。
■最大海氷面積の占有率
 各シーズンにおいて最大海氷面積がオホーツク海全体の何割くらいを占めているのでしょうか?これを海氷面積の占有率とします。

 海氷面積の占有率は、1971年に80%を超えていましたが、2003年以降80%を超えることはありませんでした。2007年以降は70%前後で推移していましたが、若干増加傾向がみられるようです。この要因が気になるところであり、温暖化と断定できない理由でもあるところです。
■2022年シーズンの海氷面積
 2022年シーズンの海氷の面積は、例年に比べてどうでしょうか?

 昨年並みに海氷面積を広げていましたが、1月初旬にやや失速しており、青森県・岩手県・宮城県くらいの面積分少なく推移しております。
■オホーツク海の対象海域
 オホーツク海の海氷域面積は、図の赤色の領域(面積157.13×104km2)を対象に計算しています。また、海氷域の平年図および出現率は、赤色の領域+水色の領域を計算の対象としています。なお、1997年5月以前は黒色の領域については海氷の解析を行っていません。

 図は中心線が東経145度のポーラーステレオ投影の地図です。詳細は、気象庁のホームページをご確認ください[ こちら ]。
[参考資料]
 ●気象庁ホームページ 公表資料