紋別海域の海氷

■オホーツク海沿岸の流氷
 紋別海域の流氷は、昔と比較して減っているのでしょうか?

 今回は、年による流氷の多い少ないを比較するため『流氷勢力(%・日)』を定義しました。流氷勢力は、日々、目視観測される10分率の流氷量を、10倍して100分率とし、さらに流氷期間中の流氷量を積算して求めました。また、0+は5%、10-は95%として算出を行いました。

 紋別海域の流氷勢力は、1956年頃に5,000%・日前後でしたが、近年1,000%・日前後まで減少していることがわかります。温暖化なのかどうかは、年変動が激しいので判断が分かれるところだと思いますが、減少傾向がみられることは間違いないようです。
 今回使用した資料は、以下の観測資料です。

  ①1956~2007年の期間中が気象庁紋別測候所(南が丘町:52年分)
  ②1976~2020年の期間中が紋別海上保安部(港町:45年分)
  ③2014~2021年の期間中が氷海展望塔オホーツクタワーの観測資料(海洋公園:7年分)   
  ④2022年以降は「もんべつ海の学校」(紋別公園:現在観測中、途中経過)
■流氷の減少率
 流氷の減少率は、一時回帰直線を得ることで求めることができます。

 Y=-60.381X+123,355となります。この計算式から単純にYが0を下回る年を計算すると2041年となります。20年後くらいには、流氷が見られなくなってしまいかもしれません。

 でも安心してください。流氷は、風や潮流の影響を強く受けますので、まったく見られなくなることは無いと思っています。
[参考資料]
 ●気象庁 紋別測候所観測記録(1956年~2007年):網走地方気象台の協力
 ●気象庁ホームページ 公表資料
 ●海上保安庁 第一管区海上保安本部 海氷概報(1976年~2020年)
 ●海上保安庁ホームページ(海氷情報センター 海氷概報)
 ●紋別市 オホーツクプログラム構想促進事業報告書(2014年~2021年)