■北半球で最も南に位置する凍る海
オホーツク海には、毎年、海が凍り北海道沿岸まで流氷がやってきます。我々も流氷の動向に一喜一憂しています。水平線まで一面に広がる流氷野は圧巻です。 実は、北海道沿岸の海が凍ることがとっても大切なんです。この海は、北半球で凍る海の南限、北海道沿岸の海は、かろうじて凍る海なのです。

氷海展望塔『オホーツクタワー』は、北緯 44°20.2 , 東経 143°22.9 に位置しており、周辺の海も凍ります。紋別市では『オホーツクプログラム構想促進事業』を継続しており、海氷観測や海洋観測が行われています。オホーツク海の南端に位置する海で25年観測を続け貴重なデータを取り続けています。

オホーツク海が凍る理由[ こちら ]は、以下の3つの条件であると言われています。 ①閉鎖的な海である。 ②2層構造の海である。 ③寒気で冷やされる。 そんな、オホーツク海の南端に位置する北海道沿岸の海も、凍る海なのです。しかし、昨今、凍りづらくなっています。紋別港内が全面結氷する日が短くなり、年によっては全面結氷しない年もあるほどです。 北海道沿岸の流氷の動向 → [ こちら ] オホーツク海の流氷の動向 → [ こちら ]
[参考資料] ・白い海、凍る海~オホーツク海のふしぎ~、青田昌秋(東海大学出版会)、1993