成長する氷

 海氷は、しょっぱいのでしょうか?!
 正確には、海氷中に若干の塩分が残されていますので、ある意味塩辛いのかもしれません。
しかしながら、氷の結晶の部分は真水なのです。海氷が成長する過程で塩分は吐き出されていきます。

 ちょっとわかりづらいですね。

 海水は、結氷温度であるマイナス1.8℃になると凍ります。海氷の成長と共に塩分水がパッチ状に残されます。塩分水は塩分が濃ければ濃いほど結氷温度が下がります(氷点降下[ひょうてんこうか])ので凍りづらくなります。周囲の氷を溶かしながら密度が重いので下に落ちていきます。つまり高塩分水が海氷の外に吐き出されるのです。

 この濃い塩分のパッチ状の分布のことを「ブライン」と呼びます。また、濃い塩分水が通った道を「ブラインチャンネル」と呼びます。

 図解されてわかりやすいホームページがありましたので、もっと知りたい方は[ こちら ]をご覧ください。
■成長する氷の厚さ
 氷の厚さは、経験的な近似式があり、I2=2.1×ΣT を用いてみて図化してみました。
マイナス5℃の日が60日続いた場合の氷の厚さは、約25cmになります。ΣTは積算寒度(せきさんかんど)と呼ばれるマイナス気温の積算値です。

[参考資料]

・海氷の研究(第6報)海氷の厚さの増加について、踊富孝治,楠宏,田畑忠司、(低温科皐際究所海洋経部門)E昭和22年11月受理3

・白い海、凍る海~オホーツク海のふしぎ~、青田昌秋(東海大学出版会)、1993